衣替えのタイミングがチャンス!
「虫干し」に挑戦してみよう

「虫干し」というと、昔ながらの和服のお手入れ法というイメージ。でも、現代の洋服の生活にもメリットがいっぱいあり、ぜひ取り入れたい習慣なのです。この記事では、虫干しとは何か、方法はどうするのか、そして虫干しと同時にできることをご紹介します。

虫干しとは?

衣類や書画を風に当て、湿気によるカビや虫食いの被害を防ぐための「虫干し」は、古く紀元前の頃から中国で行われてきました。日本でも、奈良時代に正倉院で行われていた記録があるほか、江戸時代には夏の年中行事として広く行われるようになっていたそう。

高温多湿の日本では、生活の知恵として必要不可欠だった虫干し。夏の土用の頃に行う「土用干し」のほか、気候のよい10月ごろの「秋干し」、12月から2月にかけた真冬の「寒干し」など年に数回行われていました。現在であれば、夏服を出し始める5月頃や梅雨明け後、そして冬服に切り替わる10月あたりに虫干しをするのがいいとされています。

虫干しの方法

虫干しに最適なのは、晴天が数日続いたあとの、天気の良い乾燥した日。時間は午前10時から午後3時ごろまでの間の4時間程度、風通しのいい場所に衣類をずらっと吊るして風を通します。室内で虫干しする場合は、2カ所以上の窓を開け風の流れを作るのがコツ。直射日光には当たらないよう注意しましょう。

虫干しが終わったら、洋服ブラシで埃や汚れを落としてから、収納します。ここでしっかりブラシをかけることで、虫の卵を落とす効果もあります。季節終わりの衣類を収納するときは、必要に応じて防虫剤も使いましょう。

なお、雨降りの翌日は、どんなにいいお天気でも湿気が残っていて虫干し向きではないのでご注意を。布団を干すのと似た要領ですね。

虫干しと同時にしておきたいこと

虫干しは、衣類のコンディションをまとめてチェックするいい機会。落としきれていない汚れがないか、ほつれや傷んでいる所はないか、干すときにしっかり見ておきましょう。クローゼットの奥に埋もれていたもう着ない服を、断捨離するチャンスでもあります。

衣類を出して空になったタンスやクローゼット、収納ケースは、虫干しの間に掃除しておくのがおすすめです。チリや埃を払い、消毒用エタノールで拭きあげておくと、除菌効果が期待できます。水拭きは湿気が残るのでNG。虫干しのために衣類を出したらすぐに掃除を始めて、虫干しが終わるまで扉や引き出しを開けておき、しっかり風を通しましょう。

衣類を干すだけとはいえ、干すスペースを確保しなくてはいけないし、出してしまっての手間もかかるし……そんなときは、収納場所の扉や引き出しを開けて、しばらく風に当てるだけでも多少の虫干し効果が期待できます。まずはできる範囲から、「虫干し」を始めてみませんか?