面倒な揚げ油の処理を
サクッと&お得に済ませる方法

「自宅で揚げ物はしない」お宅も増えている昨今。油の後始末がたいへんだし、おいしくて手軽に買えるスーパーや専門店に頼るのも無理はありません。とはいえ、やはりおうちで揚げたての味わいは格別です。揚げ物の負担感をグッと楽にする、油の処理法をまとめます。

基本は牛乳パック活用で古紙や古布に吸わせる

揚げ物をするたびに揚げカスを取り除いたり、濾してオイルポットに保存するなどきちんと後片付けしたりすることで、食用油のもち具合は多少なりとも変わります。でも、透明感のある黄金色だった油の色が茶色っぽくなってきたら、そろそろ替えどき。安全に、手や周りを汚さず、環境にもやさしく処分したいですね。

いちばん身近にできるのは、牛乳パックを活用する方法でしょう。
洗って乾かした牛乳パックの中に、古新聞紙を適度にくしゃくしゃと詰めてから油を流し込みます。

新聞をとってないご家庭であれば、使い終わったキッチンペーパーや、あれば綿の古下着やタオルなど、油分を吸収するものなら何でもOK。油は熱いままだと危険なので冷ましてからですが、完全に冷えてしまうよりはある程度「ぬるめ」のほうが吸収されやすいようです。

牛乳パックからあふれないように気をつけて注ぎ込んだら、パックの口を粘着テープでしっかり留めます。もれ防止のため横向きにはせず、縦のままで燃えるゴミとして出しましょう。

同じ方式で、パッドのような「吸わせるタイプ」の処理材も市販されているので、それを使うのも確実です。ただ、意外と置き場所をとるのでご注意を。

手軽で扱いやすい「固めるタイプ」

吸わせる処理法は、だいたい家にある素材でできますが、処理剤を購入して使うなら「固めるタイプ」が扱いやすいと思います。
顆粒状の凝固剤が、1回分の揚げ油を処理できる程度の容量の分包になっていて、使い終わってまだ熱い状態の油に振り入れ、溶かして使います。

わが家で使っているのは、1包(18g)で600mlの油を固められるという商品。90℃以上の油に溶け、40℃以下に下がると半透明の寒天状に固まります。気温や室温にもよりますが、1~2時間もあればできあがる(?)感じでしょうか。

固まったら全体がひと塊で簡単に取れるので、燃えるゴミとして処理します。わが家では念のため、油が染みてこないように、この寒天状のものを牛乳パックのサイズに切り分けて詰め、粘着テープで口を閉めて出しています。

顆粒の成分は植物油脂なので、食品用の揚げ鍋に直接投入しても違和感はあまりありません。ただし油処理後の鍋は食器用洗剤で洗ってくださいね。

廃食用油を回収に出してポイントがもらえる!

使い終わった食用油は自宅で処理するほか、自治体や企業が回収してくれるケースもあるようです。
自分で持っていくか、回収に来てくれるかといった方式は実施団体によるので、興味のある方は一度、お住まいの地域の情報を調べてみるといいかもしれません。

例えば、関東地方などでチェーン展開しているハンバーグレストラン「びっくりドンキー」では、企業として一般家庭からの廃油回収にも取り組んでいます。
回収を実施している店舗に使い終わった食用油を持っていくと、お店独自のポイントや、環境省が提唱している「エコ・アクション・ポイント」がもらえるそうですよ。

家庭の食用油を回収に持っていくのは、そのぶん手間がかかりますが、自分の手で処理する負荷が減るうえ、ちょっとお得で、さらに確実に処理してもらえる安心感もあります。
どの方法が自分にとっていちばんメリットが大きいか比較して、快適&適切な処理方法が選べるといいですね。

<参考資料>
TOKYO油田2017
https://www.tokyoyuden.jp/