「体幹」は赤ちゃんのうちに!が新常識vol.5
「赤ちゃんの体幹は寝返りがわかりやすい!」

赤ちゃんの体幹がしっかりできているかどうかを判断するのは難しいですが、「寝返り」はその判断が簡単にわかる一つのポイントです。正しい寝返りは赤ちゃんの体幹を立ち上がるまでに強くする大切な動きですから見逃さないようにしっかりと見てあげましょう。

寝返りは赤ちゃんの初めての移動手段

「仰向け」までは赤ちゃん自身で移動することはありませんでしたが、「寝返り」で初めて自分の意思で移動することが始まります。

仰向けの時に足を持ち上げる動作は、腹筋など体の前側の筋肉をたくさん使い鍛えています。十分に筋力がついた頃、赤ちゃんは仰向けでは届かないおもちゃなどを「触りたい」という興味から、おもちゃがある方に持ち上げた足を倒して横向きになります。

何度も繰り返すうちに引っかかっていた腕も抜けるようになり、お腹を床につけるうつ伏せの状態まで体位を変えることができるようになります。これが「寝返り」です。

この時期に例えばママが「赤ちゃんが届かないおもちゃをとってあげる」と、赤ちゃんは動く必要がなくなるので寝返りをしなくなってしまう場合があるのです。ママは赤ちゃんが要求すると(泣くと)何でもしてあげたくなるのですが、それは赤ちゃん自身がチャレンジする成長を奪ってしまうので、要求されても(泣かれても)笑顔で見守ってあげるようにしましょう。

初めは赤ちゃんが触りたくなるようなものを少しずつ遠くに置くようにすると、赤ちゃんもやる気にスイッチが入ります。ただし手出しのしすぎには要注意です。

「反り返りからの寝返り」とは?

「反り返りからの寝返り」とは、足の裏で床を蹴ってアクシデント的に寝返ってしまうことを言います。その状態が続くと、赤ちゃんは自分の意思で反り返りからの寝返りができてしまうようになります。

すると、うつ伏せになった時に背中が反って手足が上がっているので、うつ伏せの成長が早くできたように見えることがあります。しかし、正しい成長からのうつ伏せではないために、うつ伏せを嫌がることが多いのです。

さらに、ズリバイのために大切な股関節の可動範囲がうまく使えないので、正しい立ち上がりまでの成長が難しくなる場合があります。
うつ伏せで良く泣く場合は正しい寝返りができているかしっかりチェックし、「反り返りからの寝返り」をしている場合は仰向けに戻し、Cカーブでキープできるような場所で足を持ち上げる・足を口に入れる・上からつる下がったおもちゃを手足で遊ぶ、など腹筋側を使えるような環境に戻してあげましょう。

反り返りが強い場合は「ゆるふわセラピー」や「お雛まき」でこわばりを取ることから始めましょう。反り返りが強い場合は正しい寝返りができないことが多いので、こわばりを取ることを第一優先にしましょう。

片側だけの寝返りをしている時は?

片側だけの寝返りをしている原因はいくつかありますが、多く見かけるのは以下の二つです。

① 「反り返りからの寝返りの場合で片側しかできない」

一番多く見かけるのは「むきぐせ」や「反り返り」から体の中心線がずれているために一方だけ簡単にできてしまう場合です。一般的には右にむきぐせがあると、骨盤は左側に傾くので、左側に寝返りがやりやすく感じます。

あるいは赤ちゃん自身の意思ではなく、寝返りをしてしまっている場合があります。それでも何度も続くうちに筋肉が発達し、床を蹴ってやりやすい方に寝返りをしてしまうのです。
このような場合は反り返りや向きぐせを改善させるために仰向けに戻してCカーブで腹筋側をたくさん使う練習からやり直し、正しい寝返りができるようにしましょう。

② 「正しい寝返りをしているのに片側しかしない」

この場合はしない方の動きがまだ良く「ボディーイメージ」できないことから起こります。まだイメージできていない方におもちゃなどで誘導してあげると「おもちゃを取りたい」という意欲からチャレンジしてくれるようになります。

寝返りをしない方向におもちゃで誘導しながら、おもちゃに近い方の手を使わないようにママが抑えてあげて、遠い方の手でつかむように誘導してあげましょう。何度も行ううちにできなかった方の寝返りのボディイメージができるようになります。

リカバリーとして紹介している「えんぴつゴロゴロ」は歩き出した幼児から大人まで楽しめるリカバリー方法です。あくまでもこういう動きが足りていないという一例として捉えて、遊びの中から、また日常生活の中に、楽しみながらできる動きをみなさんで考えてチャレンジしてみてくださいね!