「体幹」は赤ちゃんのうちに!が新常識 vol.6「うつ伏せは初めての背中側本格トレーニング」

ここでの「うつ伏せ」は寝返りの後のうつ伏せを指しています。まだ寝返りができない子に1日に何回か「うつ伏せ寝練習」をすることがありますが、その「うつ伏せ寝練習」とは違います。寝返り後の「うつ伏せ」時期の子、必見です!

うつ伏せの主な発達段階

① パピー


頭を床から持ち上げ上体を起こそうとするのがパピー。うつ伏せの始まりです。頭はまだ高くは上がりませんが少しずつ高く上がるようになります。(首のカーブができ始め、胸が開く動きです)

この時期に、うつ伏せの赤ちゃんの手のひらをお尻の方へ優しく持って来ると、背中側に力が入りやすくなります。なかなか頭を上げない赤ちゃんにもぜひやってみてください。

② オン、エルボー


両方の肘をついて頭から胸まで持ち上げられるのがオン、エルボー。両ひじを床について、両手で物をつかむことができるようになります。
両手が安定した後、片方の肘をついて、もう一つの手で遠くの物をつかむことができるようになります。
(胸から膝まで床に接地面があり、体重が全体に乗っています、膝から下は膝を曲げて床から浮かせることができます)
③ オン、ハンズ


肘をつかずに両方の手のひらをついて上半身が持ち上げられるのがオン、ハンズ( 肩まわりが安定、股関節が伸び柔軟に使えるようになります)

④ ピポットプローン


頭、両手足を背中側に持ち上げ、胸を広げるのがピポットプローンです。飛行機のような形です。
(頭を高く持ち上げ胸が開いて肩甲骨が寄り、背中やお尻の筋肉を強く収縮させることができるようになります)

全てのうつ伏せの発達段階は、反り返りからでなく、赤ちゃんの意思で動けることが大切です。また両手両足を動かし、お腹を中心に自由自在に方向転換することができるようになると、いよいよズリバイに移行していきます。

うつ伏せを嫌がる理由と、ズリバイに「移行が難しい」うつ伏せとは?

うつ伏せを嫌がる理由
赤ちゃんがうつ伏せを嫌がっているとしたら、それには必ず原因があります。多いのは

「おすわりサポート椅子や歩行器などを使っているため、うつ伏せがつまらなくて起こしてほしいと訴えている場合」
→おすわりサポート椅子や歩行器などは成長段階を飛ばしてしまうきっかけになることが多いので、使用することはおすすめできません。

この場合は成長段階を仰向けに戻し、赤ちゃん自身の力で正しい寝返り、うつ伏せができるようにサポートしましょう。

ズリバイに「移行が難しい」うつ伏せとは
膝と膝の距離が近く、膝が伸びた状態で、つま先が床の方向に向いたままになってとしたらズリバイに移行が難しいので、以下の確認をしましょう。
良く見かけるのは以下の2つの場合です。

1、 反り返りから膝が伸びてしまい、膝を脇の方に動かせない
→寝返りが「反り返りからの寝返り」だった可能性があるので、正しい寝返りができるように仰向けからやり直しましょう。

2、正しい寝返りをしたのに、自分で股関節を柔軟に使い、膝を脇の方に動かすボディイメージがない。
→ママが「赤ちゃんの膝が脇の方に来るような動き」をうながしてみましょう。

「首すわり」&「高い高いの持ち方」と「うつ伏せ」の関係

「首すわり」と「高い高い」はあまり一般的に知られていないのですが、「うつ伏せ」の時期の子に関係していますので、理解しておきましょう。

「首すわり」とは?
赤ちゃんがうつ伏せで頭を床から持ち上げ、左右どこにでも赤ちゃん自身の意思で動かせることが「首すわり」と考えましょう。仰向けで手を引っ張って起こす時に首がついて来ると「首が座った」と判断するのが一般的ですが、その場合、反り返りやこわばりがある場合のは正しい首すわりの判断が難しくなります。

「高い高いの持ち方」は要注意!
赤ちゃんを両脇のところで引っ掛けてで抱っこ(高い高いをするときのような持ち方)するのを日常的に見ます。でもこの持ち方には十分注意が必要です。
肩甲帯(肩まわり)が安定する前に、ママの手を脇に引っ掛けるように抱っこすると、赤ちゃんの肩が上がり、首が短くなった状態になります、これは肩甲骨が浮いてしまっている状態です。

肩甲帯(肩まわり)が安定している子の肩は上がらず、首は長いまま肩甲骨を定位置にしっかりと下ろしておくことができます。新生児の赤ちゃんもこのように抱っこしているのを良く見かけます。肩甲帯が安定するまではお尻の下で赤ちゃんの体重を受けるような抱っこをしましょう。

まとめ

寝返りまではお腹側、寝返り後のうつ伏せで背中側をしっかりと使うことを覚えると、あとは手足の動きをしっかりと体幹でつないで、ズリバイへと移行するのです。周りのお赤ちゃんと同じ時期にできなくてもあせる必要はありません、順番をしっかりと追っていきましょう。