「体幹」は赤ちゃんのうちに!が新常識vol.7
「歩く」を知ると「ずりバイ」がわかる!

ずりバイは、体重全体をお腹で捉えていた「うつ伏せ」から、手足を4点で支える「ハイハイ」へ移るための大切な動きです。本格的な体幹トレーニングの始まりですね。「歩く」という基本機能の正しい使い方の土台になります。

「ずりバイ」から歩くまでの体の使い方

まず正しい「ずりバイ」の前に「歩く」という動作を想像してみましょう。人は歩く時に右手と左足、左手と右足といったように左右非対称の手足を交互に前に出し進みます。これは骨盤を中心に上半身と下半身が反対側にひねられる動作になっているからです。

その「ひねりの動き」をブレないように安定させて支えているのが体幹です。人はスポーツだけでなく、日常生活全般のあらゆる場面でたくさんの方向に体を動かします。さらに手足をバラバラに動かすことができるのは、「ずりバイ」をしていた時のひねりの動作が土台となっており、この動きを通して徐々に体幹を鍛えてきたおかげなのです。

地面と体の接地面積が小さくなった最終形が「立つ」

「うつ伏せ」「ずりバイ」「ハイハイ」「立つ」という4つの体勢をイメージして「体重の乗っている場所」を考えてみましょう。「うつ伏せ」は地面に対して、お腹と手足の全体に体重が乗っていますがメインはお腹。「ずりバイ」は動いているときには手足に体重が乗っていて、止まったときだけお腹。「ハイハイ」はお腹が床から離れ手足に体重が完全に乗っている状態。「歩く」とき、体重は足だけに乗っています。

このように重力に対して体重を支えている体との接地面が、成長段階で徐々に少なくなっていくのです。

ずりバイはお腹に体重をかけながら、前についた手にも体重を乗せて、その手を体幹の力でお腹を縮こませながら体の方に引き寄せ、同時に反対側の足で床を蹴ることで前に進むのです。かなり体幹の力が必要になってくるのがこの時期です。

ハイハイの前にやって欲しくないこと

ハイハイの前の、体幹を鍛えるための大事なずりバイ時期に「おすわりサポート椅子」「座らせてジャンプができる遊具」「歩行器」などのグッズで、赤ちゃんを遊ばせている光景を良く見かけます。

まだ赤ちゃんが自分から重力に対して体を立たせる成長段階ではない、つまり成長に合った筋力や運動能力が十分についていないうちにそれらのグッズを使用すると、関節や骨に負担がかかることが考えられますのでオススメできません。それでは使える時期をどうやって判断すれば良いかを考えましょう。

・自分からずりバイ、ハイハイ、おすわりへと進んだ場合はおすわりサポート椅子を使っても良い。

・自分から立ち上がり、歩けるようになった場合は歩行器を使っても良い

・自分から立ち上がり、ジャンプができるようになった場合はジャンプができる遊具を使っても良い

でもどうでしょう、このような状態ですと、そのグッズはもう必要ではなくなるのではないでしょうか?これらのグッズは成長段階を飛ばしてしまうことにつながる場合が多くありますので使用時期には十分に注意してください。

グッズでなくても「足を突っ張る力が強いから立ちたいのかと思って立たせている」という光景も同じように負担がかかりますのでなるべく避けるようにしましょう。