「体幹」は赤ちゃんのうちに!が新常識 vol.3 「新生児の赤ちゃんの正しい姿勢」

生まれたばかりの赤ちゃんを見ていると、ほとんどの子が右か左に頭を傾け、体がねじれ、不快な姿勢のために眉間にしわを寄せたり、泣いたり、ぐずったり。頭の傾きは夜泣きの原因にもなり、向きぐせ、頭の変形、反り返りにつながっています。赤ちゃんの快適な姿勢「Cカーブ」と「股関節M字」を学びましょう。

Cカーブとは?

大人の背骨はS字カーブですが、生まれた赤ちゃんの背骨はアルファベットの「C」に似たCカーブ。平らなところで寝かせると多くの赤ちゃんが背骨の構造上左右のどちらかに頭が傾き、骨盤は頭と反対の方に傾きます。

快適な正しい姿勢をキープするためにCカーブで寝かせる・抱っこする・遊ぶなど新生児は基本的にいつもCカーブのポジショニングにしましょう。

〈Cカーブの作り方〉
1. お尻から下を持ち上げ背中を丸くする
2. 鼻先とおへそ(正中線)を揃えて体がねじれないようにする
3. 頭と背骨に角度ができないようにする
→アゴは引きすぎず、上げすぎず。適度に引くと、首の後ろが伸び自然な形になります。また首の後ろに専用のネックピローを置くと安定しやすくなります
4. 肘の位置が背中側に行くと反り返りのスイッチが入るのでお腹側にする

〈Cカーブを作るうえでのよくある間違い〉
1. 体全体を丸くしすぎる
2. Cカーブにしようとしたら嫌がっているように見えるのでやめてしまう
→今までCカーブにしていなかったのに急にすると慣れずに嫌がるように見えますが、1週間くらいすると安心して緩んでくれるようになります

股関節M字とは?

股関節と膝の形がアルファベットの「M」に見えることから股関節M字と言われています。
新生児のポジショニングは「Cカーブ」だけでは不十分で「Cカーブ+股関節M字」にキープすることが大切です。

〈股関節M字の正しい作り方〉
1. 膝を横に倒す
2. 足の裏と裏をつける
3. かかとの位置は股関節〜おへその高さくらいでキープする
※左右の膝が互いに近い場所に来る「体育の座り方」のようなポジションにすると股関節脱臼になりやすい子がいるので注意しましょう。ズリバイのための股関節の動きにつなげるためにも膝の位置はしっかりと外に倒します。
※一般的な育児書に書いてあるM字とは「膝、かかとの位置」が少し違います。一般的なやり方で反り返りが出ている場合は特にしっかり整えて反り返りを防ぎましょう。

〈股関節M字を作るうえでのよくある間違い〉
1. 足の裏と裏が合わさっていても、膝が股関節よりも低い位置に来る
→反り返りのスイッチが入りやすい
2. 膝が股関節の高さに来ていても膝から下、かかとの位置が下がってしまう
→縦抱きだっこの時に背中が反りやすくなってしまう

Cカーブ&M字で、ねんねと抱っこ


「Cカーブで寝かせるベッドはどうやって作ったら良いですか?」
「Cカーブにできる抱っこ紐はありますか?」
この二つの質問をよくいただきますが、

私は、「赤ちゃんの大きさ、使う物の大きさなどによって変わるので、道具にこだわるのではなく『赤ちゃんの姿勢』を見て、快適な姿勢をキープできるように隙間を埋めてあげてください」と答えています。

ベッド、チャイルドシート、ベビーカー、抱っこ紐など、赤ちゃんが寝る場所は状況によって変わりますが、赤ちゃんの姿勢をCカーブとM字にセットする癖がついていれば、どこにいてもその姿勢になれるように場所を整えるだけなのです。

動画で公開している「布団で作るCカーブベッド」は一つの例でしかありません。お家にあるクッションや毛布、布団など、いろいろなものを使ってベッドを作ってみてください!

どうしてもCカーブに保つためのものがない場合は横向きに、Cカーブに寝かせるのも一つの方法です。私が一番オススメなのは「お雛まき」をしてから寝かせる方法。「お雛まき」をすると、そのまま平らな布団などに寝かせられるのでとても便利です。

CカーブとM字を知ると、新生児の赤ちゃんの縦抱きだっこはとても難しいことがわかると思います。5〜6ヶ月ごろの赤ちゃんも縦抱きの抱っこ紐に入れた時は、「足全体がだら〜んと下にまっすぐ降りてしまう」事がないようにしましょう!